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医療法人社団 喜生会 ハートクリニック浦安 

​土屋 博司

tsuchiya hiroshi

医院名 医療法人社団 喜生会 ハートクリニック浦安

電話番号 047-390-0311

WEB

住所 〒279-0004 千葉県浦安市猫実2-31-10アドラブール1F

2002年、杏林大学医学部卒。2004年、藤枝市立総合病院外科。2006年、杏林大学心臓血管外科入局(任期助教)。2015年より心臓血管外科専門医、杏林大学心臓血管外科助教。2022年、千葉県浦安市に『ハートクリニック浦安』を開設する。

人生を、利他的に生きる。

— Interview —

命の現場で刻まれた、
選 択 の 軌 跡。

 Chapter 01 

大学病院時代から「予防医学」の重要性に着目

は約二十年間、大学病院の心臓血管外科医として、師匠である教授と一緒に緊急疾患医療を中心に活動してきました。

当時から大きな手術を行う度に、「患者さんが日常的に血圧の薬を服用したり、糖尿病やコレステロールなどの治療を続けていれば、こんな重症にはならなかったのではないか?」と感じていました。そして今後は「予防医学」がより重要な時代になってくるだろうと思い続けていたのです。

そんな中、千葉県浦安市でクリニックの引き継ぎを募集している先生がいらっしゃるという話をお聞きしました。それが前院長の山本裕先生です。面談させていただいたところ、山本先生も外科医で、予防医学を重要視されているなど意見が合致し、引き継がせていただくことが決まりました。

 

地元で二十年以上活動しているクリニックで、開設当時から通われている患者さんも少なくありません。そんな患者さんも含めて引き継ぐため、まずは山本先生と半年間一緒に働かせていただくことに。例えば月曜日は山本先生、火曜日は私などとシフトを組み、患者さんたちに少しずつ顔を覚えていっていただいたのです。

 Chapter 02 

小さな疾患に紛れる大きな疾患を見逃さない

の仕事へのこだわりは、「小さな疾患に紛れる大きな疾患を見逃さない」です。

 

大学病院時代には、朝、子どもとキャッチボールをしていたお父さんが、夕方に大動脈破裂を起こして亡くなる……というようなことを数多く経験しました。ご家族は現実を受け入れることなどできません。そんな方を一人でもなくしたい。だから、予防医学が重要なのです。​

 

例えば、大動脈解離は発生すると半分の方が死に至ると言われる重い病気ですが、発症した患者さんの多くは血圧が高い方、肥満体型を放置していた方などです。でも、薬を飲めば血圧を百四十くらいまで下げることは難しくありません。また患者さんが意識を高く持つことで体重を減らしていくこともできます。

 

そこで私は、初診で肥満体型の患者さんが来られたりすると、身長から換算した標準体重を提示して、「○○キロ、重いですよ」と正直に伝えます。さらにパソコンの画面などで、「こういう状態が続くと、こんな病気になる危険性があります」と写真や絵などを見せてリスクを知っていただきます。そして一緒に頑張って体重を減らしていきましょう――と具体的な指導を行うのです。​

 

もちろん、患者さんとの信頼関係がなくては何も始まりません。そのために私は「お話をよく聞く」ことを心がけています。話題が豊富な患者さんの場合はまず傾聴し、その上で少しずつ質問して症状を探ります。逆に無口な患者さんは「今日はどうされました?」「いつから痛いのですか?」など、広いところから話を始めて徐々に狭める感じで病気を見定めるようにしています。患者さんは不安があって病院に来られるわけですから、その不安を取り除く治療をすることが医師としての大前提だと考えています。

 Chapter 03 

夢は「地域の健康管理を行う施設」の設立

導を続けていくと、一年で体重が五キロ減るなどの効果が現れます。するとコレステロールや血圧などの薬を減らすことができます。これは患者さんのためであると同時に、地域への貢献でもあると捉えています。薬を減らすことで国税を軽減するなどと大きなことを言うつもりはありませんが、限られた財源であることを考えると、予防医学の浸透で薬を減らすことができれば患者さんと地域の双方にメリットがあるはすです。

 

致命的な疾患に罹患しないように努めることが予防医学です。最近になってその意識の高まりを感じていますが、まだまだ徹底しているとは言えません。現在、国の医療費は約四十六兆円まで増加しており、例えば大学病院で大きな手術をするだけで莫大な国家予算が使われています。そのお金を予防医学に回すことができれば、多くの方々の病気を未然に防げるのでないでしょうか。大学病院で長く緊急疾患医療に携わってきましたが、医師人生の第二章は予防医学に全力を注ぎたいと考えています。

 

今後の夢としては、クリニックとは別にCTやMRIなどによる検査を駆使して「地域の健康管理を行える施設」を設立したいと思っています。例えば心臓の血管は三本あり、その内の一本が七十五%程詰まっても症状が出ないという人が少なくないのですが、これが九十九%になると一気に心筋梗塞を起こしてその場で亡くなったりします。CTやMRIを使えば、自覚症状がなくても結構症状が進んでいる患者さんを早期に発見することが可能です。クリニックの採血や心電図だけではなく、これまで大学病院でやってきた方法で診断する施設ができれば、もっと大きく地域に貢献できるはずです。

 

また手術をするにしても、重い症状で緊急に行うと合併症の発生率が高まり致死率も上がります。予定して準備した手術の方が、圧倒的に合併症のリスクが低いのです。救急で運ばれてという手術はとても危険性が高いということも知ってほしいです。

 

また年齢という観点では、四十代を超えると癌や脳梗塞などにかかる人が増えてきます。少なくとも四十五歳を過ぎたあたりから、本格的に予防医学の意識を高めていってほしいと思います。

 Chapter 04 

医師として身を削ってでも人の役に立つ

は「人生を利他的に生きる」という言葉を大切にしています。自分のために生きることも必要ですが、医師免許を取ったからには身を削ってでも人の役に立ちたいのです。ちなみに当院は日曜診療も行っていますが、これは子どもの頃に「なぜ、お医者さんは日曜日に休んでいるのだろう?」と疑問を持ったことへの答えでもあります。病気は曜日を問いませんから、一人でも多くの患者さんを診察したいのです。そして医師の活動は、看護師はもちろん、医療事務、税理士、医療コンサルタント……など周囲の多くの方々のサポートによって成立しています。この事実を、独立して痛感しました。皆さんが支えてくださっているから地域に貢献もできるのだと、心より感謝しています。

 

これから医師を目指す方々には「若い時は師を慕って強くなり、その師を離れて自分の弱さを知る。そしてまた自分が強くなっていく」という言葉を伝えたいですね。私自身、尊敬する教授の下で長く育てていただきました。しかし、師と離れる日が来て一人ですべてを行うようになると、大きな孤独や不安を感じました。そして、そこから自分で創意工夫をすることでさらに強くなれたのだと思っています。皆さんも、まずは憧れの師の真似をして技術を盗み、やがて離れた時に自分で考えることで強くなってください。

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